競馬の歴史を勉強しましょう2

日本で初めて現代の西洋式の競馬が始められたのは1860年だと書きましたが、詳しく書けば同年9月1日に横浜山手麓で行われました。この場所は現在の横浜元町に当たります。その後その場所が宅地化されていったため、1862年には今度は当時まだ空き地だった旧横浜新田で競馬が開催されました。今度は最初に比べてより本格的な競馬となりました。これも古い地名で皆さんは一見ぴんと来ないかもしれませんが、ここは現在の横浜中華街です。ちなみに当時はまだ競馬という呼称ではなく「馬駆け」と呼ばれていました。やがてここも宅地化されたので、その後しばらくは競馬の開催地が転々と移っていきます。そうして日本の競馬史上初めてとも言える恒久的な競馬場が誕生しました。これが根岸競馬場です。
もし機会があったら、その日本初の競馬場の跡地へ行ってみたいものですね。当時の人々がまだ珍しかった競馬を見てどのように思ったのでしょうか。少しでも当時の面影に触れてみたいなと思います。